銀河レベルの実力!「ハイエースバン=ミレニアムファルコン号」説
2019/06/05
銀河の果てまでドライブを楽しめる!?
本編より面白いのでは? とささやかれる『スター・ウォーズ・ストーリー』。スター・ウォーズのサイドストーリーであったり、スピンオフ作品であったり……。中でも『ハン・ソロ』では、ついにミレニアムファルコン号の原形がお披露目。ファンを興奮のるつぼへと叩き落とした。
さて今回は少々無謀と思える、クルマ選びの旅に皆さんをいざないたい。もしもミレニアム・ファルコン号を太陽系の第三惑星、そうこの地上に求めるなら!? 速くて積めて無骨な実力派のクルマ……。答えは、ずばりハイエースバンだ!
ファルコン号といえば銀河最速のほまれですぜ、旦那!?
確かにそうだ。ただそれ以前に、ファルコン号は軽貨物船(コレリアン・エンジニアリング社のYT-1300型)。ハン・ソロやチューバッカはその船倉に密造品などを忍ばせていた運び屋だ。荷物がたくさん積めなければ商売ができない。
船体のほとんどが貨物スペース(とエンジン)であり、同じくハイエースバンも積載性が最大化されていて、3mのロングボードも積める。サーファーをはじめ、アクティブ派に人気だ。
ユーザーが使いやすいよう架装を前提としているのも、ファルコン号とハイエースバンの共通点。
ファルコン号は改造を重ね、一説によると原型をとどめていないといわれている。ハン・ソロも寝食を惜しんでカスタマイズしたというほどだ。
ハイエースバンもチューニング、カスタマイズのパーツがとても豊富。外装をドレスアップするもよし、内装を変えてキャンピングカーにするもよし。エンジンやサスペンションに手を入れ、軽貨物快速艇を目指すのもロマンがある!
銀河外縁部の端から端まで何パーセク(1パーセク=約3.26光年)も移動するファルコン号。いさかいはあるが(ハン・ソロは人をイラっとさせるのに長けている)、船内でチェスに興じたりとリラックスムード。
それはハイエースバンも同様だ。全長5m&全幅1.8m未満の4ナンバーサイズ(より大きなワイドボディもある)だが、全高が2mあって室内の天井が高く、長距離移動でもストレスが少ない。身長2.3mのチューバッカでさえ文句は言わないだろうと思える開放感だ。
ハン・ソロはもちろんのこと、ランド・カルリジアン(初代ファルコン号船長)も、幾多の商人たちも、ファルコンを奪い合った。その気になれば高く売れる。価値を認めていたのである。
一方、ハイエースバンもその価値が認められている。もともと長い走行距離を想定した商用車。フレームやエンジンは頑丈だ。耐用年数が長く、リセールバリューも高い。結果、中古車市場でも平均価格は高値安定。もちろん、一度乗ると愛着が湧いて、なかなか手放せない車種でもある。
ハイエースバンで狙い目はこの3グレード
業務用途やパーソナルユースを含め、多彩なニーズに対応させるため、ハイエースバンのバリエーションは非常に多い。カタログを見ても「どれがいいのかわからない」と悩んでしまうくらいだ。しかし、スポーツやホビーのトランスポーターとして活用するなら、知っておくべきは「スーパーGL」「DX」「DX”GLパッケージ”」の3つ。
これらを軸に、エンジンはガソリンかディーゼルか、駆動系は2WDか4WDか、次にシートバリエーションをチェックするとハイエースバン選びがはかどる。標準ボディ(4ナンバー)の他に、ワイドボディ(1ナンバー)もあるが、高速の料金などを含め維持費が高くなるので、ワイドボディが必要となる状況がハッキリしていないかぎり、標準ボディが断然オススメ。
トヨタ ハイエースバン スーパーGL
ハイエースバンは商用車だ。それは承知のうえだが、乗用車的に使いたいならパーソナルユース向けのグレード、スーパーGLを選びたい。例えば、家族がいて普段はファミリーカーとして使ったり、週末は一緒にキャンプに出かけたりといった場合だ。スーパーGLは2列目シート(2列目シートがないものもある)はクッションが厚くて、乗用車感覚で座っていられる。これ以外のグレードは座面も背もたれも薄くて、長時間移動では家族からクレームがくるのは必至。また、2014年12月発表モデルからはガソリンのATがそれまでの4速から6速になっている。予算に余裕があって、より乗用車的に乗りたのなら、これ以降のスーパーGLを狙うべし。
5代目:2004年8月~
車両価格帯:65万~549万円
ボリュームゾーン:300万~400万円
トヨタ ハイエースバン DX
とにかくガンガン使える道具として、ハイエースバンが欲しいならDXが最強の選択肢となる。本来の用途は業務であり、言うまでもなく無駄&華美は一切ない。外装は黒バンパーであり、内装も必要最小限。鉄板むき出しは当たり前。そこでには、プロの道具を使う満足感すら漂う。「ロードバイクを積むなら床を板張りにする」といった具合に、必要なところだけ足していくのがDXの正しい使い方だ。ただし、ガチに業務で使われていたりもするので、走行距離が10万kmを超えている中古車も何ら珍しくない。それでも普通のクルマと違って“賞味期限”は終わっていないのがハイエースバン。価格設定に魅力を感じるようであればイってOK!
5代目:2004年8月~
車両価格帯:45万~435万円
ボリュームゾーン:100万~180万円
トヨタ ハイエースバン DX”GLパッケージ”
よしハイエースバンを買おう! となったとき、使い方も予算もマインドもDXだが、商用車感が強すぎる黒バンパーは避けたい……。そういった人のよりどころになるのがDX”GLパッケージ”だ。厳密にいえば、これは文字どおり、グレードではなくパッケージ。つまりDXに装備を付け足した仕様だ。どんな装備が付いているか実例を挙げれば、フロントとリアのバンパーがボディ同色になり、フロントグリルやバックドアガーニッシュにメッキが施される。つまり、中身はDXなのだが、ルックスはスーパーGLライクなのだ。もしもスーパーGLかDXで迷うならDX”GLパッケージ”が最高の着地点になる。
5代目:2004年8月~
車両価格帯:65万~339万円
ボリュームゾーン:180万~250万円
▼検索条件
トヨタ ハイエースバン(5代目)スーパーGL&トヨタ ハイエースバン(5代目)DX&トヨタ ハイエースバン(5代目)DX”GLパッケージ”×&修復歴なしあわせて読みたい
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